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神社参拝のお賽銭はいくらにする?縁起の良い硬貨選びや意味についても

\11月29日(金)~12月6日(金)/

新年に神社を訪れる際、どのくらいの金額をお賽銭として捧げるのがいいのか気になったことはありませんか?

 

他にも、

願い事とお賽銭の金額は関連があるのでしょうか?

多めのお賽銭が良運を招くというのは本当なのでしょうか?

お賽銭の一般的な金額は実際にはどのくらいでしょうか?

 

これらの疑問や神社への参拝でお賽銭を捧げる本来の目的、運を招くための金額や硬貨の選び方や適切なお賽銭の金額の決め方などについてもお伝えしますので参考にしてみてくださいね。



 

 

 

初めての神社参拝 お賽銭の常識と実際

新年の神社参拝時に捧げるお賽銭について、一般的には「縁を求める願い」を込めて「5円玉」を入れることが知られています。

 

皆さんは初詣でどれくらいの金額をお賽銭として捧げることが多いですか?

 

高校時代に神社で巫女としてアルバイトをしていた私は、年末年始に多様な金額のお賽銭を見てきました。

 

お賽銭は1円から高額な紙幣まで、幅広い範囲で捧げられています。

友人たちとの会話で、100万円のお賽銭を入れた人がいたという話を聞いたことがあります。

 

アルバイトをしていた時、そんな大金は見たことがないものの、厚い白封筒や縁起の良い紅白の熨斗袋に入ったお賽銭をたくさん見ました。

 

「お賽銭は多いほど願いが叶いやすい」と考える人も多いですが、これはお賽銭の本来の意味を誤解しています。

 

お賽銭の真の意義

お賽銭は「神さまへの願いを込めたお金」というよりは、

 

「神さまに対する感謝を表すお金」

 

と位置づけられています。

 

神社には「報賽(ほうさい)」や「奉賽(ほうさい)」などの言葉があり、これらは神様への感謝の意を示しています。

 

元々お賽銭は収穫への感謝を神様に示すために、海の幸や山の幸、お米を白紙で包み神前に捧げる習慣から発展しました。

 

お米は天照大御神からの貴重な贈り物とされ、その恩恵により人々は豊かな暮らしを実現できました。

 

貨幣の普及に伴い、お米を白紙で包む代わりに金銭を捧げる形が一般化したのです。

そのため、お賽銭は「神さまに願いを叶えてもらうためのもの」ではなく、「神さまへの恩恵に対する感謝の表現」として捧げられます。

 

ただし、これが神社で願い事をしてはいけないということを意味するわけではありません。

 

「まずは神さまに感謝し、その後で願いを伝える」というのが、神様への敬意を表す正しい方法です。

 

 

お賽銭の金額選定の原則

多くの人々が、「大切な願いが実現した際には、それに相応しい金額をお賽銭として捧げるべきだ」と考えています。

 

この考え方は、以前の願いが叶った際に神様への感謝を金額で示すというものです。

先ほどお伝えしたた100万円をお賽銭として捧げた方も、この感謝の気持ちが動機だった可能性があります。

 

感謝の意を表すお賽銭を捧げる時は、新札を自分の名前と住所を記載した白い封筒に入れ、賽銭箱に入れるのが通常のエチケットとされています。

 

私がアルバイトをしていた時に見た白い封筒や紅白の熨斗袋も、神様への感謝の表れだったのかもしれません。

 

10円玉をお賽銭に選ぶ背景と都市伝説

お賽銭として10円玉を選ぶ人は少なくありません。

この選択は、100円を使うのはもったいないと感じつつも、1円や5円を使うのは少なすぎると思う心理が影響している可能性があります。

 

しかし、一方で「10円は避けた方が良い」という迷信もあります。

 

これは語呂合わせに基づいた迷信で、

「10円は『遠縁』と聞こえるため、良い縁が遠ざかる」とされる理由からです。

 

 

縁を呼ぶお賽銭の選び方

恋愛や人間関係における「縁」を大切にする文化の中で、縁に関連した縁起の良いお賽銭の金額には特別な意味があります。

 

5円 良縁
11円 素敵な縁
20円 重なる縁
25円 二度の良縁
41円 いつも良い縁
45円 いつも良縁

 

これらの金額は、10円と1円の組み合わせで捧げることも可能ですし、縁起が良いとされる5円玉と組み合わせることもよく行われています。

 

 

幸福を引き寄せるお賽銭の選び方

縁起を担ぐために、5円玉を使ったお賽銭の組み合わせが好まれます。

代表的な組み合わせは以下の通りです。

 

5円 良い縁を求めて
10円(5円×2) 重なる良い縁を求めて
15円(5円×3) 十分な縁を求めて
20円(5円×4) 良い縁を求めて
21円 切れない縁を願い
夫婦円満や恋愛継続に良し。
31円も同様
25円(5円×5) 二重の良い縁を求めて
30円(5円×6) 安定した縁を求めて
35円(5円×7) 繰り返しの良い縁を求めて
40円(5円×8) 拡がる縁を求めて
45円(5円×9) 絶えずに良い縁を求めて
50円(5円×10) 多重の縁を求めて
55円(5円×11) 常に良い縁を求めて
午後に捧げると良し
105円(5円×21) 十分な縁を求めて
115円(5円×23) 素晴らしい縁を求めて
125円(5円×25) 満足な縁を求めて
485円(5円×97) 四方八方から良い縁を求めて
1万円 円満な関係を願って
(「円万」と読むことから)

 

特に485円(5円×97枚)は「四方八方からの良い縁」を願う意味があります。

さらに、お札と硬貨の組み合わせでの語呂合わせも人気です。

 

1,129円 いい福を願って
2,951円 福を呼び寄せて
3,181円 幸いを願って
4,129円 よい福を願って
11,104円 いい年を願って

 

縁起を担ぐ際に避けるべきお賽銭の額

日本の文化では、縁起を悪くするとされるお賽銭の金額もあります。

 

65円(5円13枚) ろくなご縁がない
75円(5円15枚) なんのご縁もない
85円(5円17枚) やっぱりご縁がない
95円(5円19枚) これでもご縁がない
500円  なんの効果(硬貨)もない

 

これらの金額は、ユーモラスな側面も持っています。

 

 

穴のある硬貨の持つ意味

5円玉や50円玉のように穴のある硬貨に関しては、「穴から縁が逃げてしまう」として縁起が悪いとされる考え方と、「穴を通じて未来が見えるため縁起が良い」とされる考え方があります。

 

これらの見解は個人の信念や解釈によるもので、自身に合う方を選択するのが最善です。

 

初詣に捧げるお賽銭はどのくらいが適切?

お賽銭の金額には一律の規定はありません。

高額である必要は特になく、何よりも重要なのは祈りを捧げる際の感謝の心持ちです。

各人がその時点で適切と感じる金額がベストです。

 

例えば、過去に神様にお願いしたことに対する感謝を表す場合、その願いが叶った時の感謝の深さを金額で示すことができます。

 

日頃の感謝を示す際には、1円でも100円でも、神様への感謝の気持ちが込められていれば十分です。

 

 

出雲大社によるお賽銭に関する誤解の解説

出雲大社の公式ウェブサイトにある「よくある質問」コーナーでは、「お賽銭の額に決まりはあるのか」という質問への答えが示されています。

ここでの回答の一部を抜粋して紹介します。

 

大切なのは神様に対して真摯な気持ちでお祈りをし、その気持ちをもって日々の生活を送ることです。

出典:出雲大社公式サイト

 

また、現在日本で使われている通貨単位「円」の使用が始まったのは近代に入ってからのことです。

江戸時代までは、通貨単位として「両」や「分」「文」が使用されていました。

このため、「円」と「縁」という言葉の韻を踏む遊びは、歴史的に見てそれほど古いものではないと言えます。

 

 

どのくらいの金額をお賽銭にするのが一般的?

お賽銭の金額は個人の感じ方によるものですが、どのくらいの金額が一般的かに関する情報は興味深いですね。

 

いくつかの調査から見る一般的なお賽銭の金額をご紹介します。

2022年10月、プラネット(東京都港区)が行った調査によると、以下の結果が出ました。

 

・51~100円が29.1%
・101~500円が18.5%
・5円以下が15.9%
・1001円以上が2.3%
・お賽銭を納めないが1.6%


また、2014年のカルチュア・コンビニエンス・クラブによる調査では、

 

・5円が38.2%
・100円が24.5%
・10円が15.6%
・50円が9.5%


という結果が得られました。

 

2011年のウェザーニューズの調査では、お賽銭の全国平均相場が149.3円というデータがあります。

 

これらの結果から、5円や100円を選ぶ人が多い傾向にあることが分かります。

語呂合わせでのお賽銭の割合は不明ですが、一般的にはよく行われる傾向にあります。

 

初詣でのお賽銭はどのくらいの金額が一般的?

お賽銭の金額に厳格なルールはありません。任意の額でかまわないのが一般的です。

過去のデータに基づくと、お賽銭の全国平均は約149.3円とされています。

 

多くの場合、5円や100円のお賽銭が特に多いと見られます。

日本の文化では、言葉遊びや語呂合わせを使って縁起を担ぐ習慣がありますが、お賽銭に関して特別な根拠はないものの、楽しんでお参りするのも良いでしょう。

 

神社参拝のお賽銭はいくらにする?縁起の良い硬貨選びや意味についてもまとめ

 

お参りの際は、まず神様に感謝の心を捧げた後、自分の願いを神様にお伝えするのが通例です。

お賽銭の額は個人に委ねられています。

良い一年となることを願っています。