アクエリアスとポカリスエットは、炎天下での水分補給や体調が優れない時の救世主として広く認知されています。
これらのドリンクは特に活動的な人々に愛されているものですが、あなたにとってはどんな飲み物ですか?どちらもミネラルや栄養が豊富で特に夏場の摂取に効果的ですし、栄養吸収を助けるともされていますよね?
ですが、アクエリアスとポカリスエットの間の明確な違いを知っている人は案外と少ないかもしれません。
見た目や一般的な印象が似ているため、両者の違いを一目で識別するのは難しいこともあります。
実はこれらは異なる企業が製造しており成分や味わい、さらにはどのシチュエーションで飲むのが最適かという点にも違いがあります。
この記事ではそれぞれのドリンクの特長やどのように選べばよいかを、ご紹介していきます。
- アクエリアスとポカリスエット各成分を細かく比較してみた
- 風邪の時はアクエリアスとポカリスエットどちらを選ぶべき?
- アクエリアスとポカリスエット適切なシチュエーションでの選択法
- まとめ:アクエリアスとポカリスエットを徹底比較!それぞれの特徴と選び方
アクエリアスとポカリスエット各成分を細かく比較してみた
アクエリアスやポカリスエットを手に取るシチュエーションといえば、スポーツをしている時やお風呂上りなど、汗をかいた後が多いのではないでしょうか。
運動中や浴後だけでなく睡眠中や日常生活の中でも、実は私たちは汗をかいています。この発汗は体温を適切に保つために不可欠な機能です。
具体的には体温が上昇すると汗が発生し、その汗が蒸発することで体から熱が奪われ、体温が下がるというメカニズムです。これは暑い夏の日に道路に水を撒くことで涼しく感じるのと同じ原理です。
このように体温を適切に維持することが、私たちの健康を保つ上で非常に重要なんです。
また人間は汗以外にも尿や呼吸を通じて水分を失っており、これらを合わせると1日に約2.5リットルの水分を失っていると言われています。喉の渇きは、この失われた水分を補おうとする体からの自然なサインです。
体内の水分は栄養素を体の隅々まで運んだり、不要な老廃物を体外に排出したりするなど、重要な役割を果たしています。
さらに水分は体温の調整にも寄与しています。人体は水分で構成されている部分が多く、水分バランスが崩れると健康に影響を及ぼす可能性があります。
こうして見ると体内の水分がいかに大切かがわかりますね。
それではアクエリアスとポカリスエットの見た目やパッケージは似ているものの、成分にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず基本情報として、アクエリアスは「日本コカ・コーラ」が、ポカリスエットは「大塚製薬」が製造しています。
成分比較
アクエリアスの主な成分
国産の果糖ぶどう糖液糖、ナトリウム塩化物/クエン酸、香料、ナトリウムクエン酸、カリウム塩化物、マグネシウム硫酸、カルシウム乳酸、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(スクラロース)、イソロイシン、バリン、ロイシン
ポカリスエットの主な成分
国産の砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、カリウム塩化物、カルシウム乳酸、アミノ酸(調味料)、マグネシウム塩化物、酸化防止剤(ビタミンC)
成分比較表
アクエリアス | ポカリスエット | |
---|---|---|
エネルギー | 19kcal | 25kcal |
タンパク質 | 0g | 0g |
脂質 | 0g | 0g |
炭水化物 | 4.7g | 6.2g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.12g |
カルシウム | 0mg | 20mg |
マグネシウム | 1.2mg | 0.6mg |
カリウム | 8mg | |
イソロイシン | 1mg | |
バリン | 1mg | |
ロイシン | 0.5mg |
アクエリアスとポカリスエットの成分表を見ると、それぞれに特徴的な成分や栄養素が含まれていることが分かります。
どちらもエネルギーやタンパク質、脂質の含有量はほぼ同じですが、炭水化物やミネラル成分には若干の違いがあります。
このように似ているようで微妙に異なる成分が両者の特徴を形成しており、それぞれのドリンクが異なるシーンでの水分補給や栄養補給に適していると言えるでしょう。
適切なドリンクを選ぶことで、スポーツ中や日常生活での水分補給をより効果的に行うことができます。
アクエリアスとポカリスエット、それぞれの成分を理解し自分のライフスタイルやニーズに合わせて選ぶことが大切です。
成分を見比べるとポカリスエットはアクエリアスと比べて糖質が多めでそのため甘味も強いです。
この糖質は人間の体液と似た構成をしているため、体調が悪い時でも水分を摂りやすく、水分や栄養素の補給に効果的です。
特に体が弱って水分が失われやすい時に、ポカリスエットは大きな役割を果たします。
ポカリスエットは汗で失われた水分やイオン(電解質)を効率よく補給する健康飲料として知られており人間の体液に近い成分を含むため、素早く体に吸収されます。
その一方でアクエリアスはクエン酸やバリン、ロイシン、イソロイシンを含んでおり、疲れた体に爽やかな刺激を与えます。
クエン酸は疲労回復に効果があるとされ、バリン、ロイシン、イソロイシンは運動後に消耗したエネルギーの回復を助けるBCAAとして知られています。
アクエリアスはスポーツ科学に基づいて作られた水分補給ドリンクでウォーキングやヨガなどの運動をする時に、体の水分とミネラルのバランスを整えるのに適しています。
アイソトニック設計のおかげで人の体液に近い浸透圧を持ち汗と同じミネラルを含んでいるため、体に必要な水分とミネラルを効果的に補給できます。
またアクエリアスは新しい味も開発しており「アクエリアス ウォーター」は純水にグレープフルーツ果汁を少量加えたもので、控えめな甘さと爽やかな後味が特徴です。
心地よい清涼感でリラックスできる味わいです。
以上の点からアクエリアスとポカリスエットは似ているようでいて、それぞれに明確な特徴と違いがあります。
風邪の時はアクエリアスとポカリスエットどちらを選ぶべき?
風邪を引いたときはアクエリアスとポカリスエットのどちらを飲むかは、それぞれの成分や効能を把握しておくことが大切です。
特にポカリスエットは汗で失われる水分や電解質を補充する目的で開発された「飲む点滴」として知られています。
風邪で体調がすぐれない時には、ポカリスエットがアクエリアスよりも効果的に水分を補給できるとされています。
これはポカリスエットがアクエリアスに比べてナトリウムや炭水化物をより多く含んでいるためで、風邪を引いた際に体が求める栄養素を効率良く供給することができます。
さらにポカリスエットは人体の体液と類似した成分で構成されているため、体内への吸収がとてもスムーズです。
また熱中症予防の対策としてもポカリスエットはおすすめされています。
暑い時期には大量の汗と共に失われる塩分の補給が重要になります。そのため塩分補給が可能な飲料や飴などもよく見かけますね。
汗をかくと水分だけでなく塩分も一緒に失われるので、ナトリウムの摂取が必要となります。
またカリウムも体にとって大切な成分で、不足すると脱水や筋肉のけいれんを引き起こすことがあります。
アクエリアスとポカリスエットを比較すると、ナトリウムやカリウムはポカリスエットに、マグネシウムはアクエリアスに多く含まれていますが、熱中症対策に必要な成分はどちらにも含まれています。
ただし熱中症が重篤化した場合には、体液に近い成分を含むポカリスエットの方が迅速な水分補給と効率的な吸収が可能なので即効性が期待できるでしょう。
アクエリアスとポカリスエット適切なシチュエーションでの選択法
アクエリアスとポカリスエットのどちらが優れているかという議論はよく耳にしますが、実際はそれぞれの利用シーンに応じた選択が重要です。
我々の身体は約60%が水分で構成されており、例えば体重50kgの人では、その約30kgが水分であると考えられます。
このことから私たちの身体が水分で成り立っていることがわかります。
この生命に不可欠な水分は「体液」と呼ばれ、単純な水ではなく海水に近い成分のイオン(電解質)を含んでいます。
そのため、ただの水を飲むだけでは本来必要な水分補給は十分ではありません。
風邪を引いた際や体調が優れない時にはポカリスエットが適している一方で、運動中や運動後にはアクエリアスの利用をおすすめします。それぞれ状況に応じた水分補給が大切になってきます。
日常のさまざまなシーンでは忙しい仕事中や栄養を摂るのが難しい時、お酒を飲んだ後、入浴や就寝前後などにポカリスエットを摂取すると、喉の渇きを癒すだけでなく身体の水分バランスも整えてくれます。
どちらのドリンクが優れているというよりは、それぞれのシーンに合わせて適切に選ぶことが肝心です。
ただし、ポカリスエットには栄養補給としての利点がありますが、糖分が多いので過剰摂取は肥満へのリスクがあるという事を頭に入れておきましょう。
また、アクエリアスもポカリスエットも開封後は糖分が雑菌の繁殖を促す可能性があるため、開封したらその日のうちに飲み切ることをおすすめします。
開封後はなるべく早めに飲み干しましょう。
まとめ:アクエリアスとポカリスエットを徹底比較!それぞれの特徴と選び方
・風邪を引いたり食欲が落ちた時はポカリスエットを
・スポーツをする前後ではアクエリアスが適しています
・体液の成分に近く、糖分が豊富なのはポカリスエット
・アクエリアスは、疲れを癒すクエン酸やBCAAが特徴
アクエリアスとポカリスエット、似たようなドリンクですが、成分にはしっかりとした違いがあります。
シチュエーションに応じて適切な方を選べば、体への栄養補給がより効果的になります。
どちらの飲料もペットボトルから飲む場合には、開封後はできるだけ早く飲みきるようにしましょう。開けっ放しにすると雑菌が繁殖しやすくなるためです。
これらの飲料はただの水分補給だけでなく、栄養補給にも役立ちます。特に暑い時期には熱中症対策としても効果が期待できます。
暑さが厳しい季節には定期的にこれらの飲料を取り入れることをお勧めします。