新年の訪れを祝う行事や酉の市などで頻繁に目にする熊手は、多くの人にとって縁起の良いアイテムです。
しかし、その飾り付け方に迷う方も多いかもしれません。
私にも経験があります。昨年、夫が初詣で熊手を買ってきましたがどのように飾るべきかわからず、結局机の上に置くのが精一杯でした。
これは他の多くの方も経験されている問題ではないでしょうか。
そこで今回は、熊手を正しく美しく飾る方法についてやその処分方法を詳しくお伝えしますのでぜひ参考にしてくださいね。
熊手の正しい飾り方と最適な場所とは?
熊手の起源と意味
熊手は元々落ち葉を集める用具でしたが、今では酉の市や神社で売られる「熊手守り」として親しまれています。
落葉をかき集める道具としての熊手が、運や財を掻き集める縁起物へと変わりました。
この装飾品は、実用的な道具から福を招くアイテムへと進化し、面白(オタフク)、松竹梅、七福神、招き猫、小判など、幸運を象徴する多様な飾りが加えられるようになりました。
特に商売人には、熊手を毎年大きくすることが繁栄への願いとされています。
これから熊手を購入しようと思っている方には、最初は小さいものから始め、徐々にサイズを大きくしていくことをお勧めします。
幸運を呼ぶ熊手の飾り方
幸福を家に招く熊手ですが、どこにどう飾れば良いかご存知ですか?
熊手をお家に飾る際は、まず神棚を選択肢に入れましょう。
特に、年始の市や初詣で購入したものは神々しい力が込められているため、神棚への配置がふさわしいです。
しかし神棚がない、または熊手が大きすぎて収まらない場合もあるでしょう。
そんな時は玄関、居間、寝室など他の場所でも飾っていただいて問題ありませんが、目線以上の高さにすることが大切です。
神聖なものは高い位置に飾り、飾る前にはその場をきれいにすることを心がけてください。
熊手を飾る方向と方角とは
熊手の飾る方向や方角は、その部屋の特性に応じて考慮する必要があります。いくつかのポイントを挙げます。
神棚に飾る場合は、特に方角に拘らず安定感を重視しましょう。
玄関に飾る際は、入口に向かって福を招くように配置するのがおすすめです。神棚がなければ玄関に配置するのがベストといえます。
恵方を意識しその年に応じた方角に合わせます。ただし、北向きは避けたほうが良いとされていますので気をつけましょう。
熊手をしっかりと固定するコツはある?
熊手は不安定なので設置の際は転倒しないように注意が必要です。確実に固定するためのステップをご紹介します。
1.針金を熊手に巻きつけます。
2.壁や柱に釘を2箇所打ち込みます。
3.針金を釘にしっかり結びつけて固定します。
これで熊手を傷つけずにしっかりと設置できます。
釘を打てない住宅環境であれば、熊手をガラスの器やコップに立てかける方法もあります。
器やコップに白紙を巻きつけて隠し、不安定ならば中に塩を入れて重りにします。
見た目は完璧でなくとも清潔な場所に丁寧に飾ることで、熊手の持つ良い気を最大限に活かし、運気を引き上げることができます。
熊手が倒れた時は不吉なサイン?それともただの偶然?
熊手がふいに倒れたとき、心配になる気持ちはわかります。
しかし心配する必要はありません。熊手は元々安定性に欠ける設計のため、時には倒れることもあり得ます。
もしも熊手が倒れたとしても、それが家庭に不幸が訪れる前兆だと思う必要は全くありません。
落ち着いて元あった場所に熊手を戻せば問題ありません。特に浄化や祓いをする必要はないので、安心してください。
熊手の正しい処分方法とは
熊手の処分に関しては、通常、1年間の任務を終えた熊手は新しいものと交換されることが多いです。
古くなった熊手は、感謝の意を込めて以下のように処分しましょう。
・酉の市に設けられた「熊手返納所」へ持っていく
・神社のお焚き上げ場や古神札納め所に、年末年始の参拝の際に納める
・地域の「どんど焼き」で燃やしてもらう
もし購入した神社が遠方にある場合は返納が困難に感じるかもしれませんが、地元の神社で引き受けてくれることも多いですよ。
福を呼ぶ飾り熊手の正しい飾り方とその処分方法とは?まとめ
熊手の飾り付けと処分方法について紹介しました。
理想なのは神棚に飾るのが良いですが、難しい場合は玄関や他の部屋でも構いません。
方位としてはその年の吉方位を向くか、または東や南を向けると良いとされています。
これらのことを試していただき新しい幸福が訪れるような気持ちで飾り付けを楽しんでくださいね。