シチューを作る際に、レシピ通りにしても液体が多く、味が薄くなることがあります。
味自体は美味しいのですが、とろみがしっかりしている方がより満足感がありますよね。
もしシチューのルーが余っていれば、それを追加するだけで簡単に調整できますが、ルーが不足している場合はどう対処すれば良いでしょうか。
ご安心ください!家にあるいくつかの食材を使って、簡単にとろみを足す方法があります。
この記事では、シチューに適切なとろみを加えるテクニックと、なぜシチューが薄くなりがちなのかの原因について詳しく解説します。
薄いシチューにとろみを加える簡単な方法
市販のルーがなくても、手元にある材料でシチューにしっかりとしたとろみをつけることができます。
小麦粉を使ったとろみの付け方
シチューが薄く感じるとき、小麦粉を直接加えることがあります。特に、自家製のシチューでルーを使わない場合は、小麦粉を加えても味に大きな変化はありません。
市販のルーを使っている場合や、失敗を避けたいときは、水に溶いた小麦粉を加えるのがおすすめです。
この方法ではシチューに加えてもダマができにくく、自然なとろみが得られます。
1.小麦粉1大さじをボウルに入れ、泡だて器でしっかり混ぜます。
2.水3大さじを少しずつ加えながら、泡だて器でよく混ぜ続けます。
3.シチューの火を止め、その中に溶いた小麦粉を少しずつ加えて混ぜます。
4.再び火をつけて、しばらく煮込みます。
ポイントは、最初に小麦粉をしっかりと混ぜておくことです。理想的には篩でふるうと良いですが、手軽に泡だて器を使用してダマを防ぐこともできます。
水溶き小麦粉の量は、好みのとろみに調整し、とろみが強まることを考慮して、少し足りないと感じるくらいで加えるのを止めるのがコツです。
小麦粉とバターでとろみを加える方法
少し手間はかかりますが、小麦粉とバターを使って「ブールマニエ」を作る方法もあります。
1.常温に戻したバター1大さじをクリーム状にします。
2.そこに小麦粉1大さじを加えてよく混ぜ合わせます。
3.シチューの火を止めてからこの混合物を加え、よく混ぜます。
4.再び火をつけて、しばらく煮込みます。
この方法は、バターが加わることで味に深みとコクが増し、より美味しくなります。
マカロニやチーズを使ったシチューのとろみづけ
シチューに自然なとろみを加えるには、マカロニやチーズが非常に有効です。
マカロニを事前に茹でてシチューに加えると、煮込むことでデンプンが溶け出し、シチューに自然にとろみが生まれます。
パスタを使う場合は、食べやすさからショートパスタを選ぶと良いでしょう。
チーズを加える方法も、とろみと風味を手軽に増すことができます。特に2日目のシチューにチーズを加えると、一層深い味わいが楽しめます。
シチューが薄くなる主な要因
シチューが予想以上に薄くなる原因は主に以下の三点です。
・使用する具材からの水分放出
・煮込み時間が短すぎる
・味見時の水分損失
具体的には、野菜や海鮮から放出される水分がシチューを薄めがちです。
海鮮や野菜には水分が多く含まれており、それが溶け出すことでシチューが水っぽくなるのです。
具材を多めに使用する場合は、水分の量を調整して、適切なとろみを保つことが重要です。
とろみが強すぎる場合は、後から水を加えることで簡単に調整できます。
さらに、シチューのルーは、煮込みによってとろみが増します。ルーを加える際は、鍋の火を止めることがポイントです。
これにより、鍋の温度が下がり、ルーが均等に溶けやすくなり、ダマになるのを防ぐことができます。
よくある質問とその対処法
シチューに美しいとろみを長持ちさせるための小さなコツがあります。
これまで火が入った状態でルーを加えていた方は、次のアドバイスを試してみてください。
味見の際の注意点
シチューを味見するとき、鍋に入れたままのお玉で直接味見していませんか?
この方法では、お玉に唾液が付着し、その中の「アミラーゼ」という酵素によってシチューのデンプン質が分解され、とろみが失われる原因になります。
この反応により、時間が経つにつれてとろみが減ってしまいます。味見をする際は、いつも新しい、清潔なスプーンを使うようにしましょう。
まとめ
シチューが思ったよりも薄くなってしまった場合、小麦粉、ブールマニエ、マカロニ、チーズを加えることで簡単にとろみを足すことができます。
シチューが水っぽくなる主要な原因は、具材からの水分の過剰な放出、煮込み時間が不足していること、お玉で直接味見をしてしまうことが挙げられます。
料理の過程で具材から放出される水分量を考慮し、水や牛乳の量を少なめにすることで、シチューが薄くなるのを防げます。
もしシチューが薄くなってしまっても、小麦粉を追加することで簡単にとろみを強化できます。
これらの対策を参考にして、より美味しいシチュー作りを楽しんでください。