
ビジネスメールでは、一度送信した直後に再度連絡しなければならないケースがあります。たとえば誤字脱字の修正や、伝え漏れの追加情報を送る際などです。
そんなとき、「立て続けにすみません」という表現を使っていいのか、失礼にならないかと悩んだ経験はありませんか?
本記事では「立て続けにすみません」の意味や適切な使用シーン、より丁寧な言い換え表現、状況別のメール文例、さらには連続送信を避ける工夫までをわかりやすく解説します。
相手に配慮しつつ、円滑なビジネスコミュニケーションを実現しましょう。
- 「立て続けにすみません」はビジネスメールで使っていい?
- 「立て続けにすみません」の丁寧な言い換え例
- 使用が避けられるカジュアルな表現
- 状況別|「立て続けにすみません」の文例集
- 「立て続けにすみません」が適しているタイミングとは?
- よく使われる関連表現・類語
- まとめ
「立て続けにすみません」はビジネスメールで使っていい?
「立て続けにすみません」は、比較的丁寧な印象を与える言い回しですが、ややカジュアルに受け取られることもあります。
社内や気心の知れた相手であれば問題ない場合もありますが、取引先や目上の相手にはより丁寧な表現に言い換えるのが無難です。
より改まった表現としては、以下のような言い換えが適しています。
「立て続けにすみません」の丁寧な言い換え例

- 「重ねてのご連絡、失礼いたします」
- 「短時間での再送、誠に申し訳ございません」
- 「度重なるご連絡、恐縮ですが…」
- 「何度もメールをお送りし、失礼いたします」
これらの表現は、相手への配慮が伝わりやすく、ビジネスの場でも安心して使用できます。
使用が避けられるカジュアルな表現
- 「すみません、また送っちゃいました」
- 「何度もすみません~」
- 「連投ごめんなさい!」
このような言い回しはフレンドリーすぎるため、ビジネスメールでは避けた方がよいでしょう。
状況別|「立て続けにすみません」の文例集
①送信後に誤字・誤送信が発覚したとき
件名:再送【◯◯の件】※修正版をお送りします
本文:
重ねてのご連絡、失礼いたします。
先ほどお送りしたメールに誤りがありましたため、修正した内容を再送させていただきます。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
②追記が必要になったとき(返信前)
件名:【追記】◯◯に関するご連絡
本文:
先ほどのご連絡に補足事項がございましたので、再度ご連絡差し上げました。
ご多忙のところ恐縮ですが、下記の内容もあわせてご確認いただけますと幸いです。
③急ぎで再度連絡せざるを得ないとき
件名:【再送】至急のご確認をお願いいたします
本文:
立て続けのご連絡となり、誠に申し訳ございません。
本件、至急ご確認いただきたく、再度ご連絡させていただきました。お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「立て続けにすみません」が適しているタイミングとは?

この表現は以下のようなタイミングで使うのが適切です:
- メール送信直後に誤送信や追記が発生したとき
- 相手から返信が来る前に追加の情報を伝えたいとき
- 緊急で伝達事項が増えた場合
一方、相手からの返信を受けた後のやり取りでは、「立て続け」感が薄れるため、別の表現を選びましょう。
連続メールを避けるための工夫
- 送信前チェックリストの活用
→ メールの宛先、添付資料、内容の漏れがないかを確認 - 件名で意図を明示する
→「再送」「追記」「訂正」などを件名に加えると、相手も内容を把握しやすくなります - 複数の情報を1通にまとめる
→ トピックが複数ある場合は、本文内で明確に区切ると親切です - トピックごとに件名を分ける
→ メール管理がしやすくなり、受信者にも負担がかかりません
よく使われる関連表現・類語
|
表現 |
ニュアンス |
|
度々のご連絡 |
穏やかな印象で定番 |
|
矢継ぎ早に |
やや否定的に響く場合もあるので注意 |
|
五月雨式に |
丁寧でやわらかい表現 |
|
重ね重ね恐縮ですが |
相手に丁寧な印象を与える |
まとめ
「立て続けにすみません」という表現は、状況に応じて適切に使えば、ビジネスシーンでも丁寧な印象を与えることができます。
しかし、相手との関係性や文脈によっては、よりフォーマルな言い換え表現を選ぶ方が望ましい場面もあります。
連続メールを送る際には、件名や冒頭文で意図を伝える工夫をし、相手への配慮を忘れないよう心がけましょう。
チェックリストを活用するなどして、事前にミスや漏れを防ぐことで、無用な再送を避けることができます。
