学校から帰った子どもたちの衣服に絵の具がついていることはよくありますし、小さい兄弟が遊んでいるときに絵の具が壁についてしまうこともありますね。
絵の具のシミは早めに対応するのが一番ですが、学校でついたものは放置されることが多いです。
この記事では、新しいシミも時間が経ったシミも、重曹やオキシクリーンを使って効果的に落とす方法を紹介します。
自宅で手軽にできる絵の具の除去方法
絵の具のシミは放置すると除去が困難になるため、早めに対応することが大切です。
ここでは、家にあるものを利用して絵の具を落とす方法を紹介します。
重曹と液体酸素系漂白剤を使う
家庭で掃除用に使われることの多い重曹は、環境にも優しい選択です。
1.重曹と液体酸素系漂白剤を同量で混ぜます。
2.汚れの下に不要なタオルを敷きます。
3.混合した溶液をシミに塗り、数分間そのままにしておきます。
ティッシュでの叩き洗い
1.絵の具がついた部分を熱めのお湯でたたきながらすすぎます。
2.その後、いつもどおりに洗濯します。
絵の具は時間が経つほど落ちにくくなるので、落ちなければこの手順を繰り返してください。
中性洗剤とアルコールジェルの併用
1.染みの下にタオルを敷きます。
2.アルコールジェルを塗り、その上から重曹と中性洗剤を同量で混ぜたものを塗布します。
3.熱めのお湯を染みにかけ、通常通り洗濯します。
この方法でもシミが残る場合は、手順を繰り返してみてください。
迅速な対応で絵の具のシミをより効果的に除去できます。
アルコールジェル単独での対応
軽いシミなら、アルコールジェルだけでも効果的です。
アルコールジェルをシミに塗り、40℃程度のお湯で洗い流します。
これでほとんどの軽い絵の具のシミは落とせます。外出先での応急処置にも役立ちます。
時間が経った絵の具の落とし方
絵の具で遊んだ後、すぐに洗えればベストですが、時間が経過してしまうことも多いですね。
そんな時に役立つ、時間が経った絵の具の効果的な除去方法を紹介します。
オキシクリーンを使用した方法
オキシクリーンは、酸素の力で汚れを分解し、色物にも安全に使える洗剤です。
使用する際の手順は以下の通りです。
1.バケツや洗面台に40度から60度の温水を準備します。
2.製品の指示に従ってオキシクリーンを溶かします。
3.絵の具で汚れた衣服を水中に入れます。
4.最短20分、最長6時間、衣服を浸け置きます。
5.衣服をしっかりとすすぎ、通常通り洗濯します。
この方法で汚れが落ちない場合は、同じプロセスを繰り返すとよいでしょう。
オキシクリーンと重曹のペーストでの対処
オキシクリーンだけでは落ちにくい場合は、重曹を加えてより強力に汚れを落とします。
ペーストの作り方
・重曹 1大さじ
・オキシクリーン 1大さじ
・ぬるま湯 1〜2大さじ
1.汚れがある部分の下に不要なタオルを敷きます。
2.作ったペーストを汚れ部分に塗り、1時間程度放置します。
3.歯ブラシで優しくこする。
4.ぬるま湯で洗い流し、普通に洗濯します。
この方法を用いる際は、衣服を傷めないよう力の加減に注意してください。
絵具が付着した服や壁のクリーニング方法
絵具がついた場所によって適切な洗浄方法が異なるため、最初に目立たない部分で試すことを推奨します。
衣服の洗浄
日常生活で手に入るものを使って絵具を除去する方法をご紹介します。
<歯磨き粉を使った方法>
1.汚れた部分を40℃~50℃の温水で湿らせます。
2.直接歯磨き粉を塗ります。
3.不要になった歯ブラシで優しく擦ります。
4.水で洗い流した後、通常の石鹸で手洗いします。
5.歯磨き粉の研磨剤が絵具の汚れを効果的に取り除きます。
汚れが残る場合は、同じ手順を繰り返してください。服を傷めないよう、優しく扱うことが重要です。
壁の洗浄
自宅で絵具を使うと壁にもついてしまうことがあります。
壁に付着した絵具を取り除く方法を紹介します。
<水拭き方法>
絵具が壁に付いたら、すぐに湿った布で拭くことが重要です。
水彩絵具の場合、速やかに対応すれば水だけで取り除くことが可能です。
汚れを広げないように、きれいな部分の布で拭くことを心がけてください。
<中性洗剤を使用>
水拭きだけでは取れない場合、中性洗剤を塗ります。
使用済みの歯ブラシで優しく擦り、その後濡れた雑巾で中性洗剤を拭き取ります。
汚れが残る場合は、必要に応じてこのプロセスを繰り返してください。
パレットのクリーニング
パレットに付いた絵具は乾燥すると除去が困難になります。
<重曹と温水を使用>
1.パレットを浸すほどのぬるま湯に重曹1大さじを加えます。
2.15分間放置します。
3.中性洗剤を少量つけたスポンジで擦ります。
これで色が落ちない場合は、パレットを乾燥させた後、消しゴムで擦る方法が有効です。
これは一般に推奨される方法で、最終的に消しゴムのカスを取り除いてから、パレットを水で洗い流します。
まとめ
絵の具は新しいときは水拭きだけで簡単に取れますが、時間がたつと除去が困難になります。
特に子どもが幼稚園や学校で絵の具を使った後、家に帰ってから気づくケースが多いですね。
そんなときは中性洗剤、重曹、アルコール、歯磨き粉を上手く使用して除去します。
時間がたった絵の具は取り除くのが難しいため、効果的な方法を複数回繰り返す必要があります。