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韓国の冬休み、日本と比べて長い?

 

韓国の学校では冬休みが長いと聞いたことがありますか?

 

実は、韓国の小学校、中学校、高校は教育システムにおいて日本と幾つかの違いがあります。

 

本記事では、韓国の教育構造と教育方法を日本のそれと比較しながら、詳しく解説していきたいと思います。

 

 

 

 

なぜ韓国の小学校の冬休みはこんなに長いのか?

韓国の小学校では、冬休みが日本のそれと比較して顕著に長いです。

 

具体的には、12月下旬から1月末まで続く長期間の休みがありますが、日本では通常、年末年始の約10日間の休みにとどまります。

 

この差をみると、韓国の冬休みの長さが際立っています。

 

 

韓国の小学校が長い冬休みを設定する背景

韓国で小学校の冬休みが長いのには、いくつかの理由があります。

 

まず、韓国の学校は2学期制を採用していて、8月下旬に開始される2学期が冬休みに入るまで続きます。

 

この休みの後はすぐに春休みが設けられるため、実質的には長い一連の休暇期間となります。

 

また、卒業や新学期の開始が2月末と3月初めに集中しているため、そのタイミングに合わせた休暇が設けられています。

 

さらに、韓国では旧正月(ソルラル)を大切にしており、1月末から2月初めにかけてこの期間を冬休みの一部としています。

 

この時期には家族が集まって特別な料理を楽しんだり、お年玉を交換する風習があります。

 

最後に、教育方針による理由もあります。学生が一学期の間に蓄積した疲労を癒し、次期に向けてリフレッシュするために、長期休暇が設けられています。

 

ただし、この休み期間中に塾に通って勉強を続ける生徒も多く、休みの過ごし方は家庭や個々の事情により様々です。

 

 

韓国の教育制度の特徴と競争環境

韓国の教育制度は、日本と同じく6年間の初等教育(小学校相当)と3年間の中等教育(中学校相当)を含む6-3-3の体系を採用しており、これらは義務教育として位置づけられています。

 

韓国では教育競争が非常に激しく、多くの子どもが幼い頃から塾で学んでいます。

 

特に英語教育に力を入れており、幼稚園や小学校から英語の学習を重視しているため、韓国の英語能力はアジアでもトップクラスに位置しています。

 

英語教育は1997年に本格的に開始され、日本のそれより約20年も早いスタートを切っています。

 

これらの事実から、韓国が教育に対して非常に高い意識を持っていることが明らかです。

 

 

日本と韓国の小学校の教育の違いについて

日本と韓国の小学校には、冬休みの長さだけでなく、教育における自由度などいくつかの顕著な違いがあります。

 

以下で、これらの主な相違点について詳しく説明します。

教育の自由度に関して

韓国の小学校は、教育の自由度が高いことが特徴的です。

 

例えば、日本の小学校では一般的な定期テストが韓国の学校にはなく、そのため成績表の発行もありません。

 

また、学校行事が少なく、運動会の開催も限られており、施設面ではプールや体育館がない学校も少なくありません。

 

生徒は制服を着用することなく私服で登校し、スマートフォンの持ち込みも自由です。

 

このように学校での自由な環境は、外部の学習機会を重視するための措置です。

 

韓国では、学校の授業よりも塾での学習が中心となっており、学校はその補助的な役割を果たしています。

 

学校での試験や成績表が少ないため、子供たちはより自主的に学習に集中できる環境が整えられています。

 

 

韓国の私立小学校、抽選制による入学方法

韓国では私立小学校への入学が抽選制で行われるのが一般的です。

 

これは日本の入学方法とは異なり、優れた教育環境を提供する私立学校への競争が非常に激しいためです。

 

親たちは子どもの才能を伸ばすため、高い倍率を勝ち抜いて名門校への入学を目指します。

 

これらの学校では、スポーツプログラムにも注力しており、特に水泳のような体育活動が充実しています。

 

また、英語教育に関しても公立小学校よりも手厚く、生徒は自分の興味に応じて科目を選択する自由が与えられています。

 

中学校への進学は受験不要

韓国では中学への進学時に受験は必要ありません。日本で見られる中学受験の文化は存在せず、小学校の成績だけで中学校が決定されます。

 

高校進学も同様に、成績に基づいて進学校が選ばれ、学業の成績よりも学生の人間性が評価される傾向にあります。

 

しかし、韓国の学生が勉強に熱心な理由は「大学受験の存在」です。

 

将来的に大企業への就職を目指す場合、一流大学の卒業が望ましいとされており、そのためには早いうちから準備が始まります。

 

韓国では大企業と中小企業の間で見られる給与の格差が大きいため、良い大学への進学がさらに重要視されています。

 

 

韓国の中学校・高校生活の実情

韓国の中学校や高校では入学試験がないことが一般的ですが、入学後の日常生活はどのようなものでしょうか?

 

ここでは日本との違いに焦点を当ててみましょう。

 

学校給食について

韓国の学校では、小学校だけでなく中学校や高校でも学校給食が提供されています。

 

韓国にはお弁当を持参する文化があまり根付いていないため、コンビニにもお弁当が少なかった背景から学校給食が一般化しています。

 

多くの日本の学校が教室で給食を食べるのに対して、韓国では食堂での食事が通常です。

 

高校生に至っては、夜遅くまで学校で学習するため、夕食の提供も行われます。

 

 

部活動に関して

韓国の中学校や高校での部活動は、日本ほど活発ではありません。

 

日本の部活動を知る韓国人からは羨望の声も聞かれますが、実際には部活動に参加する学生は限られ、活動も短時間にとどまることが多いです。

 

そのため、多くの学生が勉強に専念しており、放課後の部活動に参加する生徒は比較的少数です。

 

 

まとめ

この記事では、韓国と日本の小学校の教育制度の違いを詳しく調査しました。

 

ここで、その主なポイントをまとめてお伝えします。

・韓国の小学校では、冬休みが日本よりも長期間設定されています。
・教育制度については、韓国では小学校から高校まで2学期制が一般的です。
・韓国では学ぶ姿勢が非常に熱心で、積極的に学習に取り組む文化があります。
・小学校においては、テストや運動会が少ないか、開催されないのが特徴的です。
・韓国では大学受験の重要性が特に強調され、それに向けた準備が重視されています。
・中学校と高校の段階では、学校給食が提供される一方で、部活動の機会は非常に限られています。

 

これらの違いから明らかなように、韓国と日本の学校教育には顕著な差が存在します。

 

これは、韓国の教育に対する真剣な姿勢が背景にあると言えるでしょう。