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敬語の適切な使い方 |「ご」と「お」の区別を例文で明確に解説

\12月4日(水)20:00~12月11日(水)1:59まで/

「先日いただいたお問い合わせに関して、どのようにお考えかお聞かせいただけますでしょうか?」

「時間の許す限り、再びご連絡いただければと思います。」

 

これらの文に違和感を覚えない方は、この記事で正しい敬語の使い方を身につけることができるでしょう。

 

本記事では、敬語のよくある間違いと「ご」と「お」の正しい使い分け方を、実例を交えて詳しく解説しています。

 

 

「ご」の正しい使用法とビジネスマナー

ビジネスにおいて、「報告」「連絡」「相談」の場面では、上司、取引先、顧客への敬意を示すために「ご報告」「ご連絡」「ご相談」の言葉を使います。

 

以下に示すのは、ビジネスシーンで頻繁に使われる敬語の適切な使用例です。

 

適切な例

「ご注文を承りますか?」
「詳細をご説明いたします」
「ご意見を伺いたいです」


これらは相手に敬意を表す「尊敬語」として機能する一方で、自分の行為を控えめに述べる「謙譲語」としても用いられます。

 

一方、以下の例は敬語の誤用になります。

 

不適切な例

「商品の詳細な説明をありがとうございます。こちらからも何点か質問させていただきます」
「次回の講義の日程について連絡いたします」


「質問」や「依頼」は相手の反応を促す行動であり、「ご」を付けることは適切ではありません。

 

対照的に、「説明」や「返信」など、何かを相手に提供する行為には「ご」を付けることが望ましいです。

 

相手が行うことに対しては「ご」を付けるのが基本ですが、自分が行うことには通常「ご」を付けません。


しかし、自分の行動が謙虚さを示す場合は「ご」の使用が適切とされます。

 

 

「お」を使った敬語の適切な表現法

「お」を用いる敬語は、目上の方々に対して使用することが多く、尊敬の念を表すのに適しています。

 

良い使用例

「お名前の由来を教えていただけますか?」
「お会いできて非常に光栄です」
「この地域には長くお住まいですか?」


これらの表現には、相手への敬意だけでなく、心温まる配慮が込められており、日常会話においても「お料理」や「お化粧」など、様々な言葉に「お」を付け加えることでより丁寧な印象を与えます。

 

一方で、「お」の使用には注意が必要です。不適切な使い方は以下の通りです。

 

不適切な使用例

カタカナ語

「コーヒー」→「おコーヒー」
「ビール」→「おビール」


※「おニュー」は旧式な表現で、使用を避けた方がよいでしょう。

 

建物や乗り物(自動車を除く)

「警察署」→「お警察署」
「電車」→「お電車」「おタクシー」


※「お車」は、相手の自動車を尊重する文脈で使用します。

 

役職や団体名

「会長」→「お会長」
「協会」→「お協会」


これらの例では、言葉が不自然に感じられるため、使用する際は慎重に選ぶ必要があります。

 

「ご」と「お」の正しい使い方

この部分では、「ご」と「お」の使い分けについて説明します。

 

これらの接頭辞は、動詞や名詞の種類によるものではなく、単語が漢語(音読み)か和語(訓読み)かに基づいて選ばれます。

 

具体的な使用例を紹介します。

 

「ご」の例

連絡 → 「ご連絡」
報告 → 「ご報告」
相談 → 「ご相談」

「お」の例

名刺 → 「お名刺」
電話 → 「お電話」
天気 → 「お天気」


漢語には通常「ご」を、和語には「お」を付けることが一般的な慣習です。

 

まとめ

・「ご」は尊敬語や謙譲語として用いられることが多く、他人への敬意を示したり、自分の行為を控えめに述べたりする際に使用します。

 

・行動の主体が相手の場合や、自身が謙虚さを示すべき状況では「ご」の使用が適切です。

・通常、漢字の音読みには「ご」を、日本語固有の言葉の訓読みには「お」を付けることが、敬語での接頭辞としての標準的な使い方です。

 

「ご」と「お」の使い分けは初めは難しく感じるかもしれませんが、実際には日々の生活で広く使われています。

 

日常会話でこれらを使うことにより、自然と適切な使い方が身につきます。

 

このように柔軟に使い分けることで、親しみやすさと同時に丁寧さを表現することができますので、積極的に取り入れることをおすすめします。